【税理士が見た】「儲かる人」と「そうでない人」の決定的な違い5選

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税理士だからこそ見える“リアルな違い”を解説

POINT

  • 儲かる人は「利益」を最優先に考え、数字に敏感!
  • 重大な決断の前に相談できる人が、失敗を避けやすい!
  • 人を大切にしながら、数字と向き合うことが成功への道!
はじめに

税理士という立場で日々さまざまな経営者や個人事業主と向き合う中で、経営が上手くいく人とそうでない人には明確な違いがあるように感じます。その差は「運の良さ」や「特別な才能」といったものではなく、日々の習慣や考え方、判断の積み重ねの中に成功と失敗の分岐点が潜んでいます。

今回は、実際に感じた「儲かる人」と「そうでない人」の違いを税理士の視点から5つご紹介します。ご自身の経営を見直すヒントとして、是非ご参考にしていただければ幸いです。

「儲かる人」と「そうでない人」の決定的な違い5選
利益に敏感である

「売上が伸びている=経営は順調」と思い込んでしまう方は少なくありません。しかし、儲かる人が本当に注目しているのは、売上ではなく利益です。例えば、「今月は200万円の売上があったから順調だ」と安心していても、家賃・人件費・広告費などを差し引くと、手元に残る利益はごく僅かで、場合によっては赤字ということもあります。利益を見ずに売上だけを追いかけるのは、経営判断を誤る大きな原因となります。

儲かる人は、経営状況を常にチェックし、無駄な経費を削減する視点を持っています。

相談が早い

経営で失敗を避けるためには、設備投資・人材採用・法人化・融資など、重大な決断の前に税理士などの専門家に相談をすることです。事前に相談をしておけば、税金面や資金繰りへの影響を把握した上での意思決定ができるからです。

儲かる人は、問題が起きてから慌てて相談するのではなく、重大な決断をする前に相談するということが習慣化されています。

お金の見える化ができている

特に個人事業主の方に多いのが、「事業用」と「プライベート」のお金が混在してしまっているケースです。口座やクレジットカードを分けずに使っていると、事業にどれだけお金を使い、いくら残っているのかが把握できません。その結果、資金繰りが不安定になったり、税金の予測が困難になったりと、経営上の大きなリスクに繋がります。

儲かる人は、お金の流れを明確に分けて“見える化”することで、的確な経営判断ができる状態を常にキープしています。

④節税よりも“利益構造”に目を向ける

「経費にすれば税金が安くなる」と、必要以上に出費をしてしまう方がいますが、これは経営においては本末転倒です。確かに節税は大切ですが、それ以上に大切なのは、利益をしっかり出せる仕組みを作ることです。

儲かる人は、税金を減らすことだけに囚われず、「どうすれば利益が継続的に出るか」「その利益をどう活かすか」といった構造そのものに目を向けています。一時的な節税ではなく、継続的な利益体質こそが強い経営の基盤となります。

⑤人を大切にしつつ、数字にもきちんと向き合う

経営においては「数字だけを見る」のも、「人情だけで動く」のも、どちらか一方に偏ってしまうとバランスを崩しやすくなります。数字ばかりを追いかけてしまえば、従業員や取引先の信頼を損ねてしまうこともあり、逆に気持ちや感覚だけで経営していては、いつの間にか経営が立ち行かなくなるリスクもあります。

儲かる人は、人間関係と数字のバランス感覚を大切にしています。従業員やお客様との信頼関係を大切にしつつも、利益・資金繰りといった数字からは決して目を離さず、両方にきちんと目を向ける傾向にあります。

最後に

経営の良し悪しを分けるのは、特別な能力や突発的なチャンスではなく、日々の習慣や考え方の積み重ねです。今回ご紹介した「儲かる人」と「そうでない人」の違いは、どれも一見すると小さなことかもしれませんが、そうした小さな差が1年後、5年後、10年後に大きな結果の違いとなるものと考えます。

少しでも「自分に当てはまるかも」と感じるところがあれば、今日からできることを少しずつ見直すことで、経営の安定や将来の安心感に繋がっていくことと思います。

  1. 当事務所の顧問先様で、上記に関してご不明な点等ございましたらお気軽にご連絡下さい!

※記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。法令または公的機関や専門家に相談の上、ご自身の判断の基でご利用下さい。