【改正】2024年から大きく変わる「新NISA」を簡単解説！

2023年8月30日 2025年4月25日

kentaokaniwa

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新NISAの改正内容

POINT

NISA口座で一定金額の範囲で投資を行うことで、売却益や配当については税金がかからない！
2024年1月からの新NISAは、現行NISAからもより活用しやすい制度に！
資産形成のために制度をしっかりと理解した上で活用しよう！

NISAって？

NISAは、イギリスのISA（個人貯蓄口座）の日本版ということでNISAという名称になっています。
株式や投資信託などの売却益や受け取った配当には、約20%の税金がかかります。
これを「NISA口座（非課税口座）」内で一定金額の範囲で購入することで、利益に税金がかからなくなる（非課税と言います）制度です。

【現行NISA（2023年12月末まで）】

※ジュニアNISAの記載は割愛しています。
出所：金融庁『新しいNISA』

「新NISA」の内容は？

現行NISAは2023年12月末までで終了し、新NISAが2024年1月から開始することになります。

【新NISA（2024年1月から）】

出所：金融庁『新しいNISA』

制度の恒久化・一本化

現行はつみたてNISAが2042年まで、一般NISAが2023年までの時限措置となっていましたが、新NISAではこの期間が撤廃されて恒久的な制度となります。また、現行NISAは成年者向けのつみたてNISAと一般NISA、未成年者向けのジュニアNISAの3種類がありましたが、新NISAでは制度が一本化となります。
年間投資枠の拡大

【現行NISA】つみたてNISA：40万円、一般NISA：120万円
【新NISA】つみたて投資枠：120万円、成長投資枠：240万円

新NISAでは大幅に年間投資枠が拡大し、さらに「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能となり、年間で最大360万円まで投資ができることになります。
非課税保有期間の無期限化

現行のつみたてNISAは非課税保有期間が20年間、一般NISAは非課税保有期間が5年間でしたが、新NISA制度では、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の非課税保有期間がいずれも無期限となります。
非課税保有限度額（一生で使える枠）の設定

現行NISAでは、年間投資枠と非課税保有期間があることから上限額が自動で決まり、つみたてNISAの場合は800万円（＝40万円×20（年間））、一般NISAの場合は600万円（＝120万円×5（年間））まで非課税で保有することができます。新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」全体で1,800万円となります（うち、成長投資枠は1,200万円）。また、一度非課税枠を利用して積み立てた場合でも、取り崩した分の枠の再利用が可能となります。

いつから始めるべき？

新NISAは現行NISAと比較して、より活用しやすい制度になると思います。現行NISAと新NISAは別物であり、既に現行NISA口座で非課税のメリットを受けている場合でも、新NISAの非課税保有限度額の1,800万円を利用できますので、これからNISAを始めたい方は、2024年1月からの新NISAを待たず2023年のうちからNISAを始めても良いと思います。
ただし、現行NISA口座で運用しているものを新NISAに移管することはできないので注意が必要です。